手や手首にも良い姿勢があるってご存じ?! アーチがカギ!
様々な手や手首のトラブル!
もしかしたら、手や手首の姿勢に関係があるかもしれません。
身体には、良い姿勢と悪い姿勢があるように、手にも良い姿勢と悪い姿勢があります。
では、手の良い姿勢とは?
それは手や手首の『アーチ構造』が関係しています。
聞きなれない方は、不思議に思うでしょう。
一般的に、真っすぐピンと伸びているのが良いと思うものです。
でも、それは正解ではないのです。
図のように、ちょっと丸くなった構造が手や手首の良い姿勢です。
ナゼか?
それは、手の働き(機能)が大きく関係しているからです。
手のアーチ構造の3つの働き
1 ちゃんと動けるための骨の並び
2 耐える構造、クッション性
3 神経や腱を守る
1 ちゃんと動けるための骨の並び
下の図は、手根骨という手首の断面の模式図です。
関節が上手に動けるためには、骨と骨のある一定の隙間が必要です。
左の●アーチありの図は、一定の隙間があってスムーズに動けます。
一方右の●アーチ減少の図は、隙間がなくなって骨と骨とが干渉し
引っ掛かって動きが悪くなります。
無理に動かすと関節面が削れてトラブルに発展する可能性があります。
2 耐える構造、クッション性
アーチ構造は、力学的に強く、橋などにも利用されています。
アーチ構造はクッション性も向上し、たわむことにより負担を吸収し
力学的負担を軽減させます。
3 神経や腱を守る
手首の手の平側は、溝があって、神経や腱が通るトンネル状のスペースがあります。
しかし、このスペースがアーチ構造が減少し、つぶれてゆくと、神経や腱が圧迫を受けます。
これらを守るのが、手のアーチ構造です。
手のアーチ構造は、普段気にすることもないことですが、
人の身体の素晴らしい仕組みですね。
これらはとても大切ですので、良い状態に保っておく必要がありますね。
知識がつくとケアを行う原動力になりやすいので、引き続きご覧ください。
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